元中日ドラゴンズ関選手が歯科技工士へ転身|人材不足とデジタル時代の挑戦
元中日・関選手が歯科技工士へ──デジタル時代の新しい挑戦にエールを
みなさんこんにちは!
お口の健康から全身の健康を創造する
医療法人ユナイテッドうえはら歯科の上原です。
ちょっぴり夜は寒くなり始めた10月ですね。そんな時はやっぱり鍋!
私が以前よく行っていた「とり金」の佐藤さんのカレー鍋は絶品で、体も心も温まります。
「とり金」の佐藤さんはお店も引退され、現在は「とりけん」として移転、さらに大繁盛されています。
名物カレーなべ 美味!!
モモ焼きも ゆずコショウです カープキャンプ地日南ですから
実はこの佐藤さん、広島カープの元バッティングピッチャー。
特に黄金期のトップバッター高橋慶彦選手の専属ピッチャーを務めていたというから驚きです。
プロ野球の世界から飲食業へ──こうした「第二の人生」を歩む人は少なくありません。
そして今回話題になっているのが、元中日ドラゴンズの関選手です。
トライアウトと新しい挑戦
プロ野球の世界では、シーズンオフに「トライアウト」が行われます。
最後のチャンスをつかもうと、多くの選手が挑戦しますが、現実は厳しい。
野球で生涯食べていけるのは、ほんの一握り。
関選手は投手として高卒で2010年ドラフト5位で中日に指名されましたが、わずか3年で戦力外通告を受けました。
その後は球団職員として裏方を支え、再びトライアウトに挑戦。
しかし結果は不合格。
彼が選んだ次の道は──歯科技工士。
一見すると異色の転身ですが、実は「手に職を持つ」国家資格として、歯科技工士はこれからの社会に欠かせない存在です。
歯科技工士の今:人材不足の深刻さ
日本歯科技工士会の調査によると、全国の歯科技工士数はピーク時の半分以下に減少しています。
かつて10万人以上いた登録者は、今では約3万人台。
平均年齢も50歳を超え、若手不足がますます深刻化しています。
理由は明確です。
長時間労働:細かい作業と納期のプレッシャー
報酬の低さ:保険制度に縛られた技工料
デジタル移行の難しさ:CAD/CAMや3Dプリンターの導入コスト
そのため、多くの技工所が人手不足で苦しみ、歯科医院側も「技工士の空洞化」という問題に直面しています。
歯科技工の日本最大手の和田精密でも技工士を募集しているそうです。
素晴らしい職業なんですけどね・・
アメリカでも深刻みたいですね。間違いなく日本の現在の歯科保険制度は崩壊するでしょう。
AIの回答です。
- アメリカの事例: アメリカでも歯科技工士の人材不足が深刻で、国内での需要を賄いきれず、海外(特に中国)に依存している状況です。人件費の安い国に自社工場を設けたり、海外のラボに委託したりする大手企業も少なくありません。
- 中国の動向: 中国は世界最大の歯科技工物生産量を誇る巨大市場となっており、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ドイツなど、世界各国から技工物を受注しています。特に大規模な歯科技工所は、海外からの大量受注に力を入れています。
- 品質とコスト: 海外、特に中国の歯科技工所は、高い技術力を持つ日本人やドイツ人の歯科技工士を招いて品質向上を図るなど、設備投資も積極的に行っています。しかし、海外委託技工物は国内法が適用されないため、製作者の資格や使用材料の基準が不明確な場合があり、安全性や品質管理が課題となることがあります。
デジタル化で変わる歯科技工
しかし一方で、歯科技工の世界は大きな変革期を迎えています。
CAD/CAM冠(保険導入済み)
**口腔内スキャナー(iTero, TRIOSなど)**によるデジタル印象
IOSなどのデジタル機器 うえはら歯科
3Dプリンターによる模型・サージカルガイドの作製
これまで石膏模型に頼っていた時代から、完全デジタルワークフローへ移行しつつあるのです。
私の医院でも、iTeroスキャナーで口腔内を撮影し、そのデータを技工士さんへ送る。
すると数日後には、精密な補綴物が完成して届く。
時間も正確性も格段に向上しました。
こうした環境なら、関元選手のような新しい世代の技工士が学び直し、最先端の技術を吸収する余地があります。
野球から歯科技工士へ:共通する「職人魂」
野球選手と歯科技工士──一見、全く違うように思えます。
しかし両者には共通点があります。
繰り返しの練習・作業で精度を高める
見えない部分の努力が成果を支える
チームの一員として患者(観客)を支える
プロ野球では打率や守備率が数字に出ます。
歯科技工では適合精度や審美性が患者の満足度に直結します。
どちらも「見えない努力」を続けることが最も大切なのです。
関元選手がグラウンドで培った集中力と忍耐力は、必ず技工の現場で生きるでしょう。
応援の気持ちと未来への期待
昔、とり金さとうに行っていたとき、佐藤の大将が言っていました。
「野球だけで生涯食べられる人は1%。第二の人生の方がずっと長い。」
まさにその通りです。
だからこそ、国家資格を持つ職人という選択は、とても価値ある挑戦です。
私たち歯科医院にとっても、技工士さんは“縁の下の力持ち”。
インプラントも矯正も、クラウンもデンチャーも、技工士さんがいなければ成り立ちません。
これからはデジタル化とAIの時代ですが、最後の仕上げには必ず「人の目」「人の手」が必要です。
その意味で、関元選手のように新しい風を吹き込む人材は本当に貴重です。
まとめ
歯科技工士は人材不足が深刻
デジタル化で新しい時代に突入
野球選手からの転身は、努力・集中力という共通点を活かせる
第二の人生としての国家資格は大きな強み
関元選手に心からエールを送りたいと思います。
そして、このブログを読んで「歯科技工士って面白そうだな」と思ってくれる若い人が一人でも増えれば嬉しいです。
お口の健康から全身の健康を──
そして関元選手の未来が輝くことを願っています。
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