ラケットから白衣へ ― 霞テニスコートで育った絆
みなさんこんにちは。
お口の健康から全身の健康を創造する医療法人ユナイテッドの上原亮です。
2月28日、広島大学歯学部ソフトテニス部(通称「歯なんて」)の追い出しコンパ、そして長年クラブを支えてこられた津賀教授の退官コンパが開催されました。津賀教授は舌圧計の開発でも有名

創部60年という歴史。
改めて考えると、本当にすごいことです。
当院が開業して28年ですから、その倍以上の時間、バトンが受け継がれてきたということになります。
全国歯学部総合体育大会、通称「デンタル」。
今年は見事、総合優勝という素晴らしい結果を収めました。
私たちの時代の三連覇を含め、歴代10回以上の優勝。
この伝統は、決して偶然ではありません。
本気でクラブ活動に打ち込んでいました。
正直、きつかった。
でも、楽しかった。
しかし私は思います。

このクラブの本当の価値は「優勝回数」ではありません。
それは、“人が育つ場所”であることです。
私は36年前に主将を務め、2年前までOB会長をさせていただきました。

振り返ると、コートでの勝敗以上に、仲間と過ごした時間が今の自分をつくってくれたと感じています。
体育会でありながら、威圧的な上下関係はない。
先輩後輩の垣根を越えて相談できる。
学年を超えて、真剣な悩みも将来の夢も語り合える。
この空気こそが、歯なんての強さなのだと思います。
今年卒業する学生の中には、私の広島大学歯学部同級生の次男さんもいます。
世代を越えて同じコートに立ち、同じ部に所属していることに、不思議なご縁を感じます。
どうか歯科医師国家試験に合格し、自信をもって次のステージへ進んでください。
心から応援しています。

また昨年卒業した部員の一人は、広島大学での研修を経て、この4月から当法人に入職してくれます。
現在、当院の常勤歯科医師は
私、副院長である妻、前川医師、そして4月から就職する木村医師と、全員が広島大学歯学部ソフトテニス部出身です。
さらに非常勤は、私の出身医局である広大口腔外科第一講座(現・顎口腔外科)の先生方です。
コートでともに汗を流した仲間と、今は診療室で患者さんに向き合っている。
これは単なる偶然ではありません。
価値観を共有できる仲間と仕事ができている。
その安心感は、何にも代えがたい財産です。
ソフトテニスはペア競技です。
一人では勝てません。
医療も同じです。
歯科医師一人では、良い医療は成り立ちません。
衛生士、スタッフ、仲間との信頼関係があってこそ、患者さんに安心を届けることができます。
学生時代に学んだのは、技術以上に「仲間を信じる力」でした。
苦しい試合のときに声をかけ合うこと。
負けた仲間を責めず、次へ進むこと。
最後までやり切ること。
それらはすべて、今の診療に通じています。
当法人では、技術の前に「人」を大切にしています。
知識や手技は、努力すれば必ず向上します。
しかし、
仲間を尊重する姿勢。
患者さんを思いやる心。
最後まで責任を持つ覚悟。
それは簡単には身につきません。
それは、ともに働くクリニックのスタッフへのリスペクトであり、
日々支えてくださる業者の皆さまへのリスペクトでもあります。
歯なんてで過ごした時間は、その土台になります。
もし将来、「どんな環境で歯科医師として成長したいか」と考えたとき、
仲間と支え合いながら成長できる場所を望むのであれば、ぜひ一度当法人の門を叩いてください。
私たちは、同じ志を持つ若い力を心から歓迎します。
津賀教授。
長年にわたり学生たちを導いてくださり、本当にありがとうございました。
学問だけでなく、人としての在り方を静かに示してくださったことに、心から感謝申し上げます。
そして若い皆さんへ。
国家試験は大きな山ですが、それはスタート地点にすぎません。
これから先、悩むことも迷うことも必ずあります。

しかし、忘れないでください。
皆さんは、60年続く伝統の一員です。
同じコートで戦った仲間がいます。
同じ時間を共有した仲間がいます。
その絆は、人生を支える力になります。
ラケットを握ったあの日の自分を、どうか誇りに思ってください。
仲間と本気で向き合った時間は、必ず医療の現場で生きます。
伝統とは、記録ではなく「人」でつながるものです。
広島大学歯学部ソフトテニス部の灯は、これからも続きます。
そして私たちもまた、その一員として、次の世代を支えていきます。
卒業生の皆さん、自分を信じて前へ進んでください。
皆さんの未来が、患者さんの未来を照らす歯科医師になることを、心から願っています。
そして――
霞テニスコートで過ごした、あの熱い、暑い日々。
あの場所で流した汗と笑顔は、永遠です。