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アダム・スコットとゼロトルクパターに学ぶ ― 多様な経験が生み出す「真っすぐな成長」―

みなさんこんにちは。

医療法人ユナイテッドうえはら歯科、理事長の上原亮です。

今回は、オーストラリアの名ゴルファー アダム・スコット に学ぶ「育ち方と成長のあり方」についてお話しします。

歯科医院のブログでゴルファーの話?と思われるかもしれませんが、実は彼の考え方や道具選びには、私たちの「お口の健康」や「子どもの成長」にも通じる哲学があるのです。


■ ゼロトルクパターとは何か

まず、スコットが注目を集めたのは「ゼロトルクパター」と呼ばれる革新的なパターです。

ゴルフクラブにおける「トルク」とは、フェース(打面)がストローク中に開いたり閉じたりする“ねじれの力”のこと。

このわずかな回転が、カップインを逃す大きな原因になります。

ゼロトルクパターは、シャフトの軸とヘッドの重心をほぼ一直線に設計し、フェースが回転しないように設計されています。

結果として、ストローク中にフェースが“ブレずに”スクエアな状態を保ちやすく、打ち出しの方向性が安定します。

スコットはこの理論に惚れ込み、L.A.B.GOLF社のゼロトルクパターを使い続けています。

単なる「道具の進化」ではなく、「人間の感覚を科学で補う」哲学に近いのです。

実際にこのパターを手にしたゴルファーからは、「短い距離でのミスが減った」「ストロークが安定した」といった声が多く聞かれます。

技術の進化によって、よりシンプルに、より自然に打てるようになったのです。


■ アダム・スコットが語る“ジュニア時代の過ごし方”

では、そんな科学的アプローチのスコットが、幼少期どのように育ってきたか。

興味深いのは、彼が次世代のゴルファーに向けて語った次の言葉です。

「10代のうちは、たくさんのスポーツを楽しむのがいい。

ゴルフを選んでプロを目指すようになったら、自然に他への興味が減っていくものだ。」

スコットがゴルフを始めたのは4歳。

父親がプラスチックのクラブとビーチボールを渡し、楽しみながらボールを打たせたのがきっかけでした。

しかし、幼少期の彼はゴルフ一色ではありません。

クリケット、テニス、サッカー――さまざまなスポーツに夢中だったそうです。

「プロになろう」と思ったのは15〜16歳。

それまでは“多様な体験”を通じて、自分の体を知り、感覚を磨く時間を過ごしたのです。

彼はこうも語ります。

「強制されることではないんだ」

この言葉がとても印象的です。

誰かに押し付けられてではなく、自分で「選んだ」からこそ、長く続けられる。

その“自然な選択”が、スコットの人生を支えているのです。


■ 多様な経験が「真っすぐさ」をつくる

ゼロトルクパターが“ねじれを防ぐ”ように、スコット自身も“人生のねじれ”を防ぐために、多くの経験をしてきました。

クリケットで瞬発力を学び、テニスで手先の感覚を磨き、サッカーで体幹を鍛える。

それらがすべて、ゴルフスイングの土台を形づくりました。

歯科医療でも同じです。

私たちは「歯だけを診る」のではなく、「人を診る」。

噛む、話す、飲み込む――これらの機能はすべて、体全体とつながっています。

子どものうちからいろいろな体の使い方を経験しておくことは、口腔機能低下症の予防にも直結します。

口をしっかり動かし、姿勢を保ち、呼吸を整える。

それが、食べる・話す・笑うの“根っこ”になるのです。


■ 「強制ではなく、選択」——教育と医療に共通するもの

スコットが言う「強制ではない」という言葉は、当院の教育理念にも重なります。

子どもたちにもスタッフにも、「こうしなさい」と命令するより、「どう感じる?」「どう選ぶ?」を大切にしています。

私たちは、患者さんにも“選ぶ力”を持ってほしいと考えています。

どの治療を受けるか、どんな生活習慣を続けるか――

それを自分で理解し、選べることが、真の健康への第一歩です。

アダム・スコットは「Future Golfers Seminar」というジュニア向けのプログラムを10年以上続けています。

単にゴルフの打ち方を教えるのではなく、

「ゴルフを通じて人としての在り方を学ぶ」

という理念のもとで子どもたちに接しています。

私たちもうえはら歯科で、口腔の健康を通じて“生き方を支える”という同じ使命を持っています。


■ ゼロトルクの思想は「医療」にも通じる

スコットが愛用するゼロトルクパターは、まさに“余計なブレをなくす”ための道具です。

フェースがねじれず、目標に向かってまっすぐ進む。

これは、歯科医療の「理念」そのものでもあります。

最新のCT、マイクロスコープ、iTeroスキャナーなどを活用し、

人の感覚だけに頼らず、科学的に“正確さ”を追求する。

当院でも「新三種の神器(CT・マイクロスコープ・iTero)」を積極的に活用し、

診療の“トルク=誤差”を限りなくゼロに近づけています。

ゼロトルクパターが“真っすぐなボール”を導くように、

正確なデジタル診断が“真っすぐな治療結果”を導く。

そこに共通するのは、「人の努力 × 科学の力」というバランスです。


■ 子どもの口腔機能と、ジュニアゴルフの共通点

スコットは、子どもの頃から「楽しむこと」を大切にしてきました。

その姿勢は、私たちが推進する小児口腔機能育成にも重なります。

早い時期から歯磨きだけを“義務化”してしまうと、子どもは嫌になってしまう。

でも、「お口を動かすことは楽しい」「噛むことは気持ちいい」と感じられれば、自分から行動できるようになります。

つまり、“楽しみながら自然に身につく”という点で、ゴルフも口腔育成も同じです。

だからこそ、私たちは治療だけでなく「教育」と「体験」を大切にしています。


■ 最後に ― 「ブレない軸」を育てる

ゼロトルクパターは、フェースをブレさせないための道具。

でも本当に大切なのは、「どんな環境でも自分の軸を保てること」です。

スコットが多様なスポーツを経験して育ったように、

子どもたちにも「いろんなことを経験して、自分で選ぶ力」を持ってほしい。

そして大人である私たちも、

変化の時代に“自分の軸”を持ち、

技術を磨き、柔軟に進化していく必要があります。


当院の理念

「わたしたちは患者の皆さまのお口の健康を生涯にわたり維持増進する医院づくりをします」

「わたしたちの最高の幸せは、患者の皆さまのより多くの笑顔に出会うことです」

「私たちは医療人として生涯にわたり進化を続けます」

アダム・スコットが「ゼロトルク」の思想でパッティングを磨き続けるように、

私たちもうえはら歯科は、お口の健康から全身の健康を創造するために進化を止めません。

これからも「ブレない軸」と「多様な挑戦」を大切に。

皆さまと共に、真っすぐに歩んでいきます。

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