「ノーベル賞に学ぶ“継続の力”――SPTも研究も、続ける人が未来をつくる」
みなさんこんにちは。
お口の健康から全身の健康を創造する
医療法人ユナイテッドうえはら歯科の上原です。
🏅日本人2名のノーベル賞受賞に思う「継続の力」
今年のノーベル賞では、日本から2名の受賞者が誕生しました。
大阪大学特任教授の坂口志文先生がノーベル生理学・医学賞を、
京都大学特別教授の北川進先生がノーベル化学賞を受賞されました。
坂口教授は免疫の“ブレーキ”として働く制御性T細胞の仕組みを解明したことで受賞されました。
北川教授は金属有機構造体(MOF)を開発し、ガス吸着・貯蔵など機能性材料の基盤を構築されたことで環境問題改善で受賞されました。
まさに日本の学術界の誇りであり、心からお祝いを申し上げます。
両先生の研究は、一朝一夕で成し遂げられたものではありません。
数十年にわたる地道な実験、失敗と修正の繰り返し、
そして「探究をやめない」という信念の結果です。
国立大学協会の声明にあるように、
「国立大学は人類の知の地平を広げるべく、
基礎研究に真摯に取り組み続ける必要性を強く感じる」
この「真摯に取り組み続ける」という姿勢こそが、
ノーベル賞の根底にある「継続の力」そのものです。
🦷歯科の世界でも「継続」は力なり
実は、私たち歯科医療の現場でも、この“継続の力”が最も大切です。
たとえば「SPT(Supportive Periodontal Therapy=歯周病安定期治療)」。
SPTとは、歯周病の治療が一段落したあと、
再発を防ぎ、健康な状態を保つために定期的にメンテナンスを行うことです。
この“定期的に”という部分が非常に重要です。
歯周病は「治ったら終わり」ではありません。
治療後も細菌は常に再び繁殖する可能性があり、
放置すれば数年で元の状態に戻ってしまうこともあります。
👵20年SPTを続けた患者さんから学んだこと
先日、私にとって印象深い出来事がありました。
20年以上、3カ月ごとのSPTを欠かさず続けてきた85歳の女性患者さんが、
施設に入所されることになりました。
私たちは訪問診療でSPTを継続することをおすすめしましたが、
ご本人は「もういいです」とお断りされました。
数カ月後、その施設から「口の中が痛い」との連絡をいただき、
訪問診療で診察すると、歯周病がかなり進行していました。
あれほど安定していた口腔環境が、
たった半年でここまで変わる――
まさに「継続の大切さ」を改めて実感した瞬間でした。
🧠継続は「結果」ではなく「習慣」
坂口先生の免疫学研究も、北川先生の化学研究も、
日々の積み重ねの延長線上にあります。
SPTも同じです。
「今日行ったからすぐ良くなる」というものではなく、
「続けることでしか維持できない健康」なのです。
人間の体は、常に変化しています。
年齢を重ねるほど免疫も低下し、細菌の影響を受けやすくなります。
だからこそ、3カ月に一度のSPTが“体のメンテナンス周期”として最も理にかなっているのです。
歯科医療では、
3カ月に一度のSPT
半年に一度の定期検診
毎日のブラッシング
これらの「継続的なルーティン」が、
将来の健康寿命を支える最強の“投資”です。
💡「続ける人」は強い
ノーベル賞受賞者のインタビューで印象的だったのが、
「特別な才能よりも、あきらめなかったことが大事だった」という言葉。
これはスポーツにも、経営にも、医療にも通じます。わたしは50歳過ぎからゴルフを始めたのですが、運動センスはなくなかなか上達しません。
でも続けています。どうせうまくならないならやめちゃおうかなと思うのですが、継続しています。
結果はすぐに出なくても、
続ける人だけが次のステージを見られる。
この思いですね!
うえはら歯科でも、長くSPTを続けてくださっている方ほど、
歯を多く残され、口腔だけでなく全身の健康状態も良好です。
継続こそが、最良の医療の形。
SPTを「続けること」自体が、すでに一つの“治療”なのです。継続してくださる患者さんに常に感謝しております。
🚑訪問診療でも「継続のSPT」を
私たちは、外来だけでなく訪問診療でもSPTを行っています。
「施設に入ったらもう歯科は関係ない」
――そう思われる方も多いですが、実は逆です。
介護施設に入所した高齢者の多くが、
嚥下機能や咀嚼能力の低下により、
誤嚥性肺炎などのリスクを高めています。
SPTの継続は、
単に「歯を守る」だけでなく、
「食べる力」「話す力」「生きる力」を守る行為でもあります。
訪問SPTを通じて、私たちは“最期まで食べられる人生”を支えたい。
それが「お口の健康から全身の健康を創造する」当院の理念です。
⏳歯科も研究も、未来を信じて積み重ねる
坂口先生が免疫のブレイクスルーを起こしたのは、
長年の研究の末に「Tレグ細胞」という存在を見つけたから。
北川先生が開発した新しい分子構造も、
数え切れないほどの失敗の先にありました。
「続ける人」だけが、見える景色がある。
歯科医療の世界でも、
10年、20年とSPTを続けた患者さんが見せてくれる笑顔ほど、
尊いものはありません。
🪥まとめ:「継続すること」が最大の治療
どんなに優れた治療技術も、
「継続」という土台がなければ意味を持ちません。
ノーベル賞に輝いた研究も、
日々のSPTも、
継続の先にしか成果は生まれないのです。
うえはら歯科では、
3カ月ごとのSPTをおすすめしています。
患者さんとともに20年、30年と歩み、
「最期まで自分の歯で食べる」未来をつくるために。
「何事も継続しておこなう」
――それが、すべての健康と成果の根源です。
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