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映画『ゴールデンカムイ』から考える土方歳三と永倉新八 ― 日露戦争・アイヌ民族・世界平和への祈り

みなさんこんにちは。

お口の健康から全身の健康を創造する医療法人ユナイテッド理事長、上原亮です。

先日、2024年実写版『ゴールデンカムイ』をテレビで拝見しました。原作は未読ですが、想像以上に重厚で、学びの多い作品でした。

物語は明治末期。日露戦争帰りの“不死身の杉元”こと杉元佐一が、北海道を舞台に埋蔵金争奪戦へと身を投じます。迫力あるアクションに目を奪われながらも、心に残ったのはアイヌ民族の文化でした。

オオカミと人間の共生。いまは絶滅してしまったニホンオオカミの存在。熊と向き合う精神性。

自然と人間の距離感は、現代日本が抱える環境問題や野生動物との軋轢にも通じるテーマです。

アイヌの人々は、命をいただくことに深い敬意を払います。

その哲学は、効率や便利さを優先しがちな現代社会に、静かに問いを投げかけているようでした。


新選組の残像 ― 土方歳三と永倉新八

物語の中盤に登場するのが、新選組副長

土方歳三

箱館戦争を生き延びた設定で描かれる土方。老いてなお鋭い眼光を放つ姿は圧巻でした。

特に印象的だったのは、愛刀和泉守兼定を取り戻そうとする場面。刀の名が語られた瞬間、私は思わず

燃えよ剣 のページをめくっていた若き日の自分を思い出しました。

理想と規律を貫いた武人・土方。

その“義”は、単なる闘争心ではなく、守るための覚悟だったはずです。

そしてもう一人、実在の新選組隊士

永倉新八

永倉は明治を生き抜き、北海道で剣術を伝えました。

時代が変わっても誇りを失わない“誠”。それは変化の時代を生きる私たちにも通じる姿勢です。


日露戦争と北海道という舞台

物語の出発点である

日露戦争 は、日本が列強の一角に入った戦争と語られます。

しかし、その裏には多くの犠牲がありました。

杉元が“戦争帰り”であることは、国家の栄光と個人の傷の対比を象徴しています。

北海道は開拓の歴史を持つ一方、アイヌ文化が圧迫された歴史も背負っています。

国家の拡張と民族の問題。映画はエンターテインメントの枠を超え、静かに問いかけます。

「国家とは何か」

「民族とは何か」

「戦争の代償とは何か」


祖母の記憶と、米粒の教え

私の祖母は明治25年生まれ。昭和55年に老衰で亡くなりました。

日清戦争、日露戦争、そして太平洋戦争。三つの戦争を生きた世代です。

幼い私がご飯を残そうとすると、祖母はこう言いました。

「米粒を残すと目がつぶれるぞ」

少し怖い言い方ですが(笑)、そこには“食べ物を粗末にするな”という戦争体験から来る切実な教えがありました。

物が不足し、命の重みを知っていた世代の言葉です。


共生という未来

アイヌのイオマンテ(熊送り)の思想は、命は循環するという考え方。

戦争はその循環を断ち切ります。

幕末の戊辰戦争。

日露戦争。

太平洋戦争。

日本は幾度も戦火を経験しました。

土方歳三の“義”。

永倉新八の“誠”。

それは本来、人を斬るためではなく、守るための精神だったはずです。

強さとは何か。

守るとは何か。

それは武力ではなく、理解と尊重。

民族の違いを越え、文化を認め合い、対話で解決すること。


診療室で患者さんと向き合うたびに思います。

健康を守ることは、命を守ること。

一本の歯を守ることも、

一人の命を守ることも、

平和の積み重ねに違いありません。

世界平和を祈り、本日も診療しています。

当院は「ママとこどもの歯医者さん」グループに加盟しています。

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