🕊古き良き日本を取り戻したい
──安全・安心をもう一度、私たちの手で
みなさん、こんにちは。
医療法人ユナイテッドうえはら歯科の上原亮です。
ニュースを見て胸が痛みました。
博多駅近くで起きた無差別殺傷事件。HKT48のコンサート中止。
何の罪もない人が突然、刃物を持つ暴徒の標的になる。
ついこの間まで「日本ではありえない」と言われていた光景が、
いま現実のものとなっています。
🔹呉・焼山でも不審者出没
実は、私のクリニックがある呉市焼山でも最近、
刃物を持った不審者が小学校付近で目撃されました。
警察と地域の方々が協力し、登下校の時間帯には見回りが続いています。
スタッフの子どもたちが通う学校でも「送り迎えを増やして」との声が上がり、
地域全体がピリピリしています。
かつては「焼山は平和でのどかな町」と言われ、
玄関に鍵をかけ忘れても誰も疑わなかった時代がありました。
それが今や、防犯カメラと警戒放送が日常。
いつの間にか“用心深く生きること”がスタンダードになってしまいました。
🔹私自身のヒヤリ体験
先週土曜日、広島大学歯学部の同窓会が広島ANAクラウンホテルで開かれました。
久しぶりに仲間と再会できると楽しみにしていたのですが、
会場へ向かう途中の横断歩道で、見知らぬ男に突然、
「ドンッ」と体当たりされました。
反射的に「おい!」と声を上げましたが、男は振り向きもせず立ち去り。
フランスやイタリアでよく聞く“体当たりスリ”を思い出しました。
幸い被害はありませんでしたが、
もし相手が刃物を持っていたら…と考えると背筋が凍ります。
日本の街中を歩いていて、
そんな想像をしてしまう時代になったこと自体が悲しい現実です。
🔹「昭和の安心感」をもう一度
昭和40年代、私が子どものころ。
近所のおばちゃんが「おかえり」と声をかけてくれ、
夕方になると商店街のスピーカーから「蛍の光」が流れる。
それが帰宅の合図でした。
鍵をかける習慣もなく、
落とし物をすれば必ず交番に届けられていた。
あの時代の日本は、物質的には貧しくても、
人の心が豊かで、信頼が社会を守っていたように思います。
「見て見ぬふり」をしない大人が多く、
「ありがとう」と「ごめんなさい」が自然に口から出ていた。
そんな人のぬくもりが、
結果として治安の良さをつくっていたのかもしれません。
🔹歯科医院も地域防衛の最前線
歯科と安全、一見関係なさそうですが、
実は「安心して通える医療機関」は地域のセーフティネットです。
うえはら歯科でも、
独居高齢者や小さなお子さんを持つ親御さんとの会話の中で、
「最近、不審者情報があった」「通学路を変えた方がいい」など、
暮らしの情報を共有することがあります。
訪問診療で地域を回ると、
「先生、あの辺で知らない車が停まってたよ」と
お年寄りの方が小さな異変を教えてくださることも。
こうした“声のつながり”こそ、
防犯の第一歩だと実感しています。
🔹心の健康も、口から
事件や不安が多い時代だからこそ、
心の緊張を和らげる「健康習慣」が大切です。
実は、ストレスが高まると歯ぎしりや食いしばりが増え、
歯や顎関節のトラブルを起こすことが分かっています。
最近は顎関節症の患者さんが増加傾向にありますが、
その背景には社会的な不安も関係しているのかもしれません。
歯科医院は「歯を治す場所」であると同時に、
「心身を整える場所」にもなれる。
だからこそ、私たちは診療を通して、
患者さんが“安心して笑顔になれる空間”を守りたいのです。
🔹未来への願い
「カギをかけなくても平気だったあの頃」は、
もう戻らないかもしれません。
けれど、人と人の信頼を取り戻すことはできる。
挨拶を交わし、見知らぬ人に思いやりを持つこと。
その小さな積み重ねが、
“安心して暮らせる町・日本”をもう一度つくる礎になるはずです。
歯科医として、地域の一員として、
そして父として。
これからも「安全で温かい社会を口元から守る」
そんな使命を胸に、診療を続けてまいります。
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