「仮歯が外れた!?」治療中の食事で気をつけるポイントと工夫【呉市うえはら歯科】
🦷治療中の食事の工夫 〜仮歯が外れないためにできること〜
みなさんこんにちは。
「お口の健康から全身の健康を創造する」医療法人ユナイテッドうえはら歯科、院長の上原亮です。
今日は、歯科治療中に多くの方が体験する「仮歯(テンポラリークラウン)」や「抜歯後の食事」についてお話しします。
特に仮歯は**“次回外すことを前提に入れるもの”です。
そのため、強く噛んだり、粘着性のあるものを食べると外れてしまうリスク**があります。
🔹「テンポラリー=仮のもの」という考え方
「テンポラリー」とは一時的なもの、つまり“本番までの仮の姿”という意味です。
医療の世界ではよく使われる言葉で、
看護師さんは「テンポラリーステント(仮の管)」
不動産業では「仮住まい」
歯科医師の私たちは「仮歯(テンポラリークラウン)」
同じ言葉でも、職業によってイメージするものが違うのが面白いですね。
歯科治療でのテンポラリーは、最終的な被せ物が完成するまでの保護と見た目を担う大切な存在です。
しかし、その名の通り「仮」ですから、強い衝撃や引っ張りには弱い構造です。
🔹仮歯が外れる理由とそのリスク
仮歯は「テンポラリーセメント」という弱めの接着剤(仮歯専用のセメント)(これもテンポラリーセメント呼ばれます)で装着されています。
これは、次回の治療でスムーズに外せるようにするための工夫です。
しかしこの“弱さ”が、日常生活では「外れやすい原因」にもなります。
外れやすい主な理由
フランスパンやおせんべいなどの硬い食品
ガムやキャラメルなどの粘着性のある食品
「前歯で引きちぎる」「片側だけで噛む」といった不均衡な咀嚼動作
仮歯が外れると、
見た目が気になる
食事しづらくなる
支台歯がしみたり、痛みが出る
といった問題が生じます。
そのため、治療中は「食べ方」を少し工夫することがとても大切です。
治療中の歯と義歯を入れている方は注意が必要
また、仮歯に義歯のクラスプと呼ばれるいわゆバネがついている方は、しばしば義歯を外すときに仮歯とバネを間違えて仮歯を外す方がおられます。
かかりつけの歯医者さんでよーく指導してもらってください!結構な頻度でおられます。
どうしてもむつかしい場合、クラスプをゆるくしてもらうか、レジンというプラスティックで義歯を調整してもらってください。
入れ歯サイト
インプラント治療中の方の仮歯
インプラント治療中の方にはしばしばテンポラリークラウンは使用します。
仮歯専用セメントも使いますがネジ式でとめることもあります。ネジ式の仮歯ですとまず外れる可能性は低いです。
インプラントサイト
🍽️シーン別・治療中の食事アドバイス
① 抜歯後の食事:麻酔が切れるまでは要注意
抜歯直後は麻酔の影響で感覚が鈍くなっています。
この状態で食べると、頬や舌を噛む・熱いもので火傷するなどのトラブルが起きがちです。
抜歯後の食事ポイント
⏰ 麻酔が切れる(約2〜3時間)までは食事を控える
🍚 当日はやわらかい食事(おかゆ・うどん・茶碗蒸しなど)
🥣 翌日以降、少しずつ通常食に戻す
傷口を早く治すには、タンパク質・鉄分・ビタミン類を意識的に摂りましょう。
たとえば「冷たいポタージュ」「卵料理」「レバーの煮込み」などが理想的です。
② 仮歯のとき:強さより“優しさ”で噛む
仮歯は見た目を整えながら、咬み合わせや歯ぐきの状態を安定させる重要なステップです。
しかし、本物の歯のような強度はありません。
避けたほうが良い食品
食品 | 理由 |
---|---|
フランスパン・硬い肉 | 強い力で噛む必要があり外れやすい |
せんべい・氷・飴 | 衝撃で割れやすい |
ガム・キャラメル | 粘着性で外れる原因に |
工夫すれば楽しめる!
食べたいもの | 工夫の例 |
---|---|
フランスパン | シチューに浸して柔らかく |
焼き鳥 | 串から外して小さくカット |
せんべい | 1/4程度に割ってゆっくり咀嚼 |
また、左右両側でバランスよく噛むことも大切です。
片側ばかりで噛むと、仮歯や咬み合わせがずれてしまうことがあります。
③ 入れ歯やテンポラリークラウン調整中の方
入れ歯や手術後のテンポラリークラウンは、“新しい靴”のようなもの。
最初は違和感があり、慣れるまでに時間がかかります。
慣れるまでのステップ
1〜2週間:おかゆ・煮込み料理などスプーンでつぶせる食事
1か月ほどで:徐々に通常食に近づける
入れ歯の痛みがあるときは、来院前にあえて少し使ってみるのがおすすめです。
痛みの出る部分を確認することで、より正確な調整が可能になります。
🧠「よく噛むこと」は健康の源。ただし“治療中”は慎重に。
「よく噛むこと」は、脳の活性化・唾液分泌・胃腸の働きなど、全身に良い影響を与えます。
しかし、治療中の歯はいつもよりデリケート。
「しっかり噛む」よりも「優しく噛む」意識を持つことで、治療をスムーズに進められます。
🌿食事の工夫で治療のストレスを減らす
「食べたいのに我慢しなきゃ…」とストレスを感じる方も多いですが、
実は少しの工夫で十分楽しむことができます。
おかずを小さめにカット
ご飯や麺を少し冷まして柔らかく
左右の歯でバランスよく噛む
食後は軽くうがいして清潔を保つ
これだけでも、仮歯や抜歯後のトラブルを大幅に減らせます。
🏥当院では「食事指導」も治療の一部と考えています
呉市のうえはら歯科では、治療後の「食べ方」や「生活の工夫」についても時間をかけて説明しています。
仮歯や入れ歯が外れやすい方、食事が不安な方はぜひお気軽にご相談ください。
また、以下のページでも詳しくご紹介しています:
📝まとめ:仮歯期間は「仮住まい」だと考えよう
仮歯は治療中の大切な橋渡し役です。
本番の歯が入るまでの“仮住まい”として、やさしく扱うことが治療成功への第一歩。
硬いもの・粘着性のあるものを避ける
左右でバランスよく噛む
外れたら無理せず歯科医院へ
仮歯期間を上手に乗り切ることで、最終的な仕上がりも美しく、長持ちします。
「治療中もおいしく食べる」工夫を一緒に見つけていきましょう。
また当院は「ママとこどもの歯医者さん」グループに加盟しています。
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