健康寿命延伸のためのSPT戦略|口腔機能低下症予防と訪問診療の最新実践 | 呉市の歯医者さんなら うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科~ママとこどものはいしゃさん併設~
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健康寿命延伸のためのSPT戦略|口腔機能低下症予防と訪問診療の最新実践

「口腔機能低下症予防やSPT、訪問診療による健康寿命延伸の重要性を解説。専門的エビデンスと臨床現場の実践を紹介します。」

みなさんこんにちは!お口の健康から全身の健康を創造する医療ユナイテッドうえはら歯科の上原亮です。

世界陸上での感動と、指輪に込められた絆

― 形よりも心が支える真のパートナーシップ ―

2025年9月21日、東京で行われた世界陸上の男子20キロ競歩。優勝したのはブラジル代表のカイオ・ボンフィム選手でした。彼がレース後に発信したインスタグラムのストーリーは、競技の結果以上に人々の心を動かしました。

「レース中に紛失した結婚指輪が見つかった」という報告です。

結婚指輪は夫婦の誓いを象徴するものですが、真に大切なのは「目に見えない絆」です。競技人生を支えるのは家族や仲間の信頼関係。ボンフィム選手の奥様にとっても、指輪そのものではなく、夫婦の強い心のつながりこそが支えになったはずです。


私自身の指輪の思い出

― なくしても残る、10年越しの夫婦の笑い合い ―

私も結婚指輪に関して忘れられない経験があります。新婚旅行で訪れたバリ島。プールで指輪を落としてしまい、気まずさから妻に黙っていました。ところが数年後、妻もまたどこかで指輪をなくしてしまい、同じように黙っていたのです。

10年が経ったある日、お互いにその事実を告白し合い、笑って許し合いました。

私たちは指輪を失いましたが、その代わりに「指輪以上の信頼」を確認しました。私達は4人の子どもに恵まれ、家族としての絆を深めてきました。


歯科医院を支えるのは「信頼の絆」

― 指輪以上に強いもの、それはスタッフと患者さんの信頼関係 ―

歯科医療でも同じことが言えます。医院を長く続ける原動力は「患者さんとの信頼関係」です。

特にSPT(Supportive Periodontal Therapy=歯周病安定期治療)は、患者さんが何年も定期的に通い続けてくださることで初めて成果を発揮します。

SPTは単なるクリーニングではなく、歯周病の再発予防と口腔機能維持を目的とした、医療的に重要なプロセスです。この継続性を担保しているのが、患者さんと歯科衛生士、そして歯科医師との「信頼の絆」なのです。


SPTの臨床的意義と国策とのリンク

― 予防は贅沢ではなく、国が推奨する医療 ―

日本は高齢化が進み、「健康寿命」をいかに延ばすかが大きな課題です。その中で厚生労働省は「口腔機能低下症」の予防を国策として推進しています。

SPTはこの政策と密接に関わっています。

  • 歯の喪失予防:定期的なメンテナンスにより、歯周病による歯の喪失を防ぐ。

  • 誤嚥性肺炎のリスク低減:口腔ケアにより口腔内細菌をコントロールし、全身疾患予防につなげる。

  • 認知症予防:咀嚼機能維持が脳の活性化につながる。

  • 寝たきり防止:口腔機能の維持は食べる・話す・動くといった基本的生活行動の基盤となる。

さらに大きな特徴は、SPTがすでに保険制度に組み込まれている点です。これにより、患者さんは経済的負担を抑えつつ、長期にわたって継続できる仕組みが整っています。

うえはら歯科SPTサイト


外来と訪問診療 ― 二つの現場で広がる絆

― 通える人も通えない人も、私たちはそばにいる ―

当院ユナイテッドうえはら歯科では、外来診療と訪問診療の両面で口腔の健康を支えています。

外来診療

インプラント治療や小児矯正、マウスピース型矯正など幅広い診療を提供しています。特に歯周病治療後のSPTは、若年から高齢まで幅広い世代の患者さんに実践しています。

訪問診療

通院が困難な患者さんには、在宅や施設での診療を17年以上にわたり継続しています。

  • 食事が「おいしい」と感じられる

  • 発音や会話が明瞭になり、家族との交流が増える

  • 誤嚥を予防し、肺炎リスクを下げる

こうした変化は患者さん本人だけでなく、ご家族や介護スタッフの生活の質をも大きく改善します。

うえはら歯科訪問診療


長期的関係が生む「治療から予防」への転換

― 継続がもたらす真の成果 ―

歯科医療はかつて「治療中心」でした。しかし、現在は「予防・管理」に大きくシフトしています。その象徴がSPTです。

患者さんが10年、20年と通院を続けることで、歯の保存率は飛躍的に向上します。これは医療経済的にも大きな意味を持ち、結果的に医療費の抑制にもつながります。


指輪よりも大切なもの

― 見えないけれど確かにある“健康を守る絆” ―

ボンフィム選手のエピソード、私自身の指輪の思い出、そして患者さんとの信頼関係。

共通しているのは「形ではなく心のつながり」です。

歯科医療においても、SPTや訪問診療を通じて築かれる信頼関係が健康寿命を守ります。

その絆がある限り、私たちは「お口の健康から全身の健康を創造する」という理念を実現できるのです。


まとめ ― 絆が未来を変える

― 信頼がつなぐ、お口から全身への健康革命 ―

  • 世界陸上のエピソードは「指輪以上の絆」の価値を示しました。

  • 夫婦生活においても、形を超えた信頼が支えとなります。

  • 歯科医療の現場では、SPTと訪問診療を通して「患者さんとの絆」を守り、健康寿命の延伸に貢献します。

これからもユナイテッドうえはら歯科は、外来と訪問の両輪で地域に根差し、科学的エビデンスに基づく医療を提供し続けます。

そして「お口の健康から全身の健康を創造する」取り組みをさらに深化させてまいります。

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きょうもご覧いただきありがとうございました!


監修:うえはら歯科呉総合歯科矯正歯科
院長 上原 亮
  <出身大学>
広島大学歯学部
ジョージア医科大学
  <所属学会・取得資格>
広島大学歯学部非常勤講師
日本口腔インプラント学会指定研修施設臨床器材研究所インプラント 講師
AICオステムインプラント インストラクター
インビザラインプラチナプロバイダー
日本臨床歯周病学会会員
訪問歯科協会 認定医
老年歯科学会 会員
CADCAM学会 会員
国際歯周内科学研究会 会員
MID-G 会員

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